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「はじめまして」
「誰だ!?」
僕はさっと振り向くと帽子を被った虎柄の猫が立っていた。なぜか晴れなのに青い傘を持っていて黒っぽい長靴を履いている。...でもよく見るとどうやら傘じゃなくて剣みたいだ。
「君を迎えに来たんだ。説明はあっちでするから早く来てくれ。時間がないんだ!」
「ええ!?」
猫は僕に近づき手を握った後、傘のような剣を手に持ち剣先を地面に刺すと水たまりのようなものが広がっていった。
「さあいくよ!」
「ちょっと、これ!? どこ行くのー!? 溺れる! 溺れるー! 俺泳げないんだぁああー!」
僕は深い深い水たまりの中に落ちていき気付けば猫の国についていた。
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