第一章 冷気漂う幽体

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眠る時 スエットのポケットに手をいれて 寝ていたんですよ そうそう かんたんに 手を握らせないって訳でね そして どうなったかですねえ 背後から冷気が迫って来て 嫌な感じを味わいつつ が そこで 今までとは違う方法で あいつ やりやがってさ 今までは 手のひらを冷たい手で握りしめて 引っ張るってことをされていたのに 昨夜 いや 今朝は  ポケット内の左手のひらに ぎゅーっと  爪をたてられたんですよ 痛ぇ―い これは はじめて 味わいました  痛みで 頭きて 「何しやがるんだぁ」って頭のが中で叫んだんだが その時
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