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他のエンジニア達は1分1秒惜しくて、早々に社員食堂へ向かった。
吉川部長まで、新入社員の黒崎さんの事を忘れて食堂に行った。
取り残されわたしは彼と少し離れた食堂まで歩く。
業務時間に入った事で、廊下に群れてる女子社員が居ない。
居たら、容姿端麗な新入社員の彼と歩いてるだけで根も葉もない噂話をたてられそうだ。
食堂につくと、ロボット開発部のみんなは高速で食事を終え、戻ろうとした。
吉川部長がわたしと黒崎さんに気づき、
「白石さん、ありがとう。黒崎くん、案内しないといけなかったのに悪かった」
大手企業から請け負ってる難関なロボットプログラムに取り組む部長は、余裕がないようだ。
わたしも、余裕がない。
なんとか1つ終わらせ、休憩明けてからもう1つに取りかかる。
アメリカ帰りの人工知能開発の本場で勉強してきた黒瀬くんは、プログラムの知識がらあるからか、思いのままに簡単にコードを入力していける。
わたしも、コード入力はできる。
ただ、スムーズにロボットが動くか、この動きでイメージがあってるかとかを考え、手が止まってしまう。
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