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黒崎くんが、幼児時代から絵画や塾の模試で勝てない相手で、いつか勝ちたいと思ってたライバルなのに、当時の意気込みを思い出し、ロボット開発のプログラミングで勝とうなんて思う余裕がない。
仕事に追われる日々で、自分が手がけたプログラムでロボットが動くのを見るのは嬉しくてやり甲斐はある。
黒崎くんと食堂オススメの《健康御膳》を胃の中に入れ、早々に職場に戻る。
残していた仕事が複雑なプログラミングを必要とされ、頭の中にイメージし、動作に必要するコードをパソコンに入れて行く。
実際に動作確認プログラムで動かすと思うように動かず、泣きたくなる。
時間は19時。
完全に魂が抜けかけてるというより、抜けてる人もいると思われるロボット開発部。
吉川部長が手がけてるロボットプログラムを終わらせ、サポートに入った。
魂が抜けた人の席で、動作コードを指示して周り始めた。
「黒崎くん。流石だね…。まさか終わらせるとは思ってなかった…」
えっと、隣の黒崎くんを見ると、すべての仕事を終わらせた彼に驚く吉川部長がいた。
「院時代にグーグレとマイクエソフトで似たような仕事をさせていただいてたので、パターン化させたコード表を作り、ペーストしていったのでなんとか終わらせれました」
黒崎くんは、アメリカの本場で学んだ経験があるとしても、わたしや、いや日本の技術者で名高い吉川部長よりも遥か上をさの力量を持っている事を知る。
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