番外編

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「咲絵先生、ご無沙汰しております」 高校までの同級生で幼馴染で、雷疾の親友の彩人の妹の理音ちゃんが就職で東京に出てきた。 わたしと同じで、AI開発者になるために、雷疾の親友の須賀さんがいるソミーに就職した。 大学時代から6年間、理音ちゃんの家庭教師をしてたから、本当に可愛い妹みたいな子で、同じ職種についた事で、話も尽きなくて、毎日でも会いたいぐらいに一緒にいたい。 理音ちゃんが須賀さんと付き合うようになり、週末のAI関連の勉強会に須賀さんが連れてくるようになり、可愛い理音ちゃんに癒された。 雷疾と2人でいたら、ずっと、AI関連の話題しかなく、たまに息がつまる。 須賀さんは、雷疾ほどのAIオタクの域まではいってなく、わたしと雷疾のやりとりを見て、『キューリ婦人みたい』と目をキラキラさせて言ってた…。 可愛い後輩の前だからと、雷疾と熱い議論を交わしたりし、理音ちゃんには尊敬されても、須賀さんには若干、引かれてる気がした。 須賀さんにAIオタクの雷疾の相手を任せ、理音ちゃんに須賀さんとの交際について聞く。 うちみたいに、週末にこもって研究なんてしてない…。 わかってたけど、わたしもたまには雷疾とそういう時間もとりたいと思った。
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