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高度な業務に携わる事から、この仕事につける人材はなかなかいないようで、仕事数の割にエンジニアの数が少なかった。
わたしを入れて18名しか居らず、しかも、女性はわたし1人だった。
年齢は30代男性が圧倒的に多く、20代のわたしと同世代は5人しか居なかった。
大学の研究室でも女性はわたししかいなかった。
だから、男性しかいない職場での仕事に関して、やり難いとか嫌という気持ちは無かった。
実際に、唯一の華と同じ部署の男性エンジニアの皆さんに目をかけて頂いて、色々サポートして貰え、働きやすかった。
本社に配属されて1年が経った。
アメリカのカーネギーメロン大学博士課程を修了し、人工知能に関する知識がかなり優れた人が入社してきて、新入社員研修などを受けずに即配属されるという通達が来た。
請け負っている仕事量に比べエンジニアの数が圧倒的に足りない。
仕事が回ってなく、女のわたしも家には仮眠と入浴と着替えのみしに5時間ほど帰宅する激務で、時に泊まり込む日もあった。
エンジニアは白衣着で、服装は私服でカジュアルすぎなければ問題なく、体の線が出ない露出が少ないシャツとパンツスーツに靴下を仕事着にし、女を捨てて仕事をこなしていた。
仕事が多忙を極め、目の下クマ子で業務に携わってるから、わたしに欲情とかする元気はないだろう…。
時に机に伏せ寝したりと、かなり無防備になっていた。
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