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何の説明もなくとりあえずついて来いというアルフレッドの後を大人しく追いかける。二階の会議室に着くと、アルフレッドはやっと僕を振り返った。 扉を大きく開いて中へと促す。そこにいた人物を見つけて、僕は思わず声を上げていた。 先日の爆弾事件の際、眼鏡を拾ってもらったスーツの男性がそこにいた。 「知り合いか?」 「え、いや」 僕の背後から顔を覗かせたアルフレッドが、男に向かっていった。 「爆弾はこのハリーが処理したから。彼に聞いてくれ」 ぽんと僕の肩に手を乗せると、彼はそのままその場を立ち去ろうとするので、僕は慌てて呼び止めた。 「ちょっと、アルっ?」 動揺を隠しきれない僕を、アルフレッドは扉の前で振り返って笑顔を向けた。 「そこのアルフォードさんがこの前の爆弾について話を聞きたいそうだから、教えてやってくれ。上の許可もあるから、聞かれたことには詳細に答えてかまわない」 じゃあよろしく、とアルフレッドは今度こそ呼び止める間もなく去ってしまった。その場に取り残された僕は仕方なく室内を振り返った。
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