華の学園祭

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始まったばかりは客は結構いたのだが、暫くすると客が途切れ結城は 『客が少なくなったな。』 敬子は華蓮を抱っこしあやしながら 『それはしょうがないよ。ね~、華蓮ちゃん。』 敬子は華蓮に笑顔で話しかけ華蓮も笑顔で 『キャっキャっ………』 小川は華蓮のほっぺたを軽く触れ 『余れば今日のお疲れさん会に出そうよ。って、華蓮ちゃん本当に可愛いな。』 華蓮は小川を見ても笑顔で 『キャっキャっ………』 越智は 『それ良いね。それなら余っても安心だ。』 敬子は時計を見ると 『そろそろ華蓮ちゃんにおっぱいあげてくるから車の鍵ほしいな。』 結城は敬子に鍵を渡した。 敬子は鍵を受け取りその場から離れ様とした瞬間 菊川がそこに現れ敬子は 『なんでしょう?』 菊川は 『おにぎりと唐揚げ一個ずつ。』 結城は 『敬子、華蓮におっぱいあげてきなよ。ここは俺と中瀬さんでやっておくから。』 小百合も敬子に 『お………お敬、そうだよ。華蓮ちゃんにおっぱいあげてくれば良いじゃん。ここは結城君達に………』 敬子は菊川を見た瞬間に表情はふてくされた表情になり 『私がやる………』 敬子はおにぎりと唐揚げを一個ずつ袋に入れ菊川に渡した。 『生意気だった真田が子育てか。親が親なら子供も子供かもな………』 敬子は菊川の言葉にキレた。 『………ッッッ!!』 その瞬間平手打ちをしようとしたが、 中瀬と小百合と佳奈枝が止めに入り小百合は敬子に 『駄目ッッッ!!落ち着いてッッッ!!』 結城は菊川の前に立ち 『いつも思ってた事ですが、先生は相手を不愉快にさせる事をするのが得意ですね。』 結城は菊川の左手親指を見ると包帯が巻かれていたのを見て 『それ、犬にでも噛まれたんですか?動物にも嫌われてそうですもんね。』 菊川は 『ふん、口が悪いのは変わってないな………』 菊川は華蓮を見て 『お前らの子供か………お前らが親だって子供が可哀想だ。』 結城はブチ切れ 『てめぇッッッ!!』 菊川に殴りかかる瞬間、野間口が羽交い締めし 『駄目だッッッ!!ここでは止めろッッッ!!』 結城は思い切りもがき 『離せッッッ!!こいつをぶち殺すッッッ!!………』 その時小川が結城の前に立ち 『菊川先生、ここから消えて下さい。私達は菊川先生がここに居るだけで不愉快です………』 『チッッッ!!』 小川の言葉に舌打ちし、その場から居なくなった。
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