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鴨川潮騒高校
パソコン室
中瀬は防犯カメラの映像を確認し
『なるほどね。教員入口に犯人らしき人物が通らなかったから、ベランダから侵入して殺害して、またベランダから逃走すれば変装しなくて良いって事だよね。防犯カメラの映像を確認して、やっと意味がわかったよ。』
結城は
『だからなぜ犯人は演劇部の衣装で変装する事になったのか………それじゃ理科準備室に行くよ。』
中瀬は
『りょーかい。』
理科準備室
結城は
『ここで灰皿で一撃。前中が後ろを振り向いた瞬間だと思われる。』
中瀬は
『理科準備室に灰皿って言うのも問題だよね………』
結城は
『言われてみれば確かに。犯人はこのベランダに通じる、ここのガラスの鍵を開け北側に逃走。』
中瀬と結城は北側に向かった。
北側の一番端、外階段がある場所に到着し結城は
『犯人は衣装のカツラの髪の毛を数本落としながらここまで来て、この外階段から一階に逃走。』
中瀬と結城は外階段で一階に降りて結城は
『犯人はここまで来て、衣装をこの焼却炉に入れて逃走。ここまで何か質問は？』
中瀬は
『逃走した時間帯、この逃走経路が正解なら誰か目撃した人がいそうだけどね………』
結城は
『後で大門に頼んでおこうか。』
ﾌﾟﾙﾙﾙ、ﾌﾟﾙﾙﾙ、ﾌﾟﾙﾙﾙ………
結城の携帯電話が鳴った。
『もしもし結城です。』
《もしもし、藤堂です。先輩、例の日報が見つかったのでコピーしましたけど、どうしますか？》
『ありがとう、もちろん今から取りに行くよ。』
《了解です。待ってます。館山警察署のロビーに到着したら連絡下さい。自分ロビーまで行きますから。》
『ありがとう、よろしく頼むね。』
そう言って結城は電話を切った。
中瀬は
『館山警察署に行くの？』
結城は
『俺が藤堂に頼んだ日報のコピーが出来たって話しだから取りに行くよ。』
中瀬は
『だんだん本格的な捜査になってきたね。』
結城と中瀬は車に乗り込み館山警察署に向かった。
結城の運転する車は鴨川市江見周辺を走らせ
『今日も海が綺麗だな………』
中瀬は海を眺め
『本当だ。今日も海が綺麗だね。』
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