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館山警察署一階ロビー
藤堂は封筒を結城に渡し
『先輩、これが当時の日報です。』
結城は中身を確認し
『ありがとう。今日読ませてもらうよ。あれ?この白骨死体は誰だかわからないんだ?』
藤堂は
『事件性がないと思われ調べてないかもしれませんね。』
結城は
『藤堂、歯型とかDNAとかで調べてよ。もしかしたら今回の事件に関係してるかもしれないんだ。』
藤堂は
『わかりました。時間がかかるかもしれませんが調べてみます。』
結城は
『それじゃよろしく頼むね。』
藤堂は
『了解です。』
中瀬と結城は館山警察署を出て車に乗り込んだ。
結城は
『さてどこで資料を確認しようかな?』
中瀬は
『カフェに行く?』
結城は
『良いね、カフェで確認しようか。』
結城は館山市内のカフェに寄って資料を確認する事にした。
館山市内のカフェ
結城と中瀬はコーヒーを頼み資料を確認していた。
結城は
『一家惨殺事件は、家庭の事情で養子先の伊集院家に………だが、養子先で良くされずその恨みで惨殺をしたと推測………犯人の伊集院清は犯行直後に逃亡。』
中瀬は
『この伊集院清って人、逃亡したあとに捕まったのかな?』
結城は
『中瀬さん、疑問をメモ帳に書いてよ。あとで藤堂に調べてもらおうよ。』
中瀬は鞄からメモ帳を取り出し
『りょーかーい。』
結城は資料をまた確認し
『真夜中に自分の部屋から静かに鉄パイプを持って行動に移し、最初は祖父祖母の部屋から狙い、次に父親母親の部屋、最後に子供達、長男、長女の部屋へ。一家六人殺害。犯行直後に山の方面に逃亡したと推測。ってまた推測かよ………はっきりしないな。』
中瀬は
『どんな顔してるんだろうね?これもメモしておこう。』
結城は
『伊集院清の顔が見たいよな。そこの住所に行ってみたいな。』
中瀬は
『何か怖いな………八坂村みたいな感じでさ。』
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