捜査開始?

30/30
858人が本棚に入れています
本棚に追加
/211ページ
敬子は 『それを約束してくれるなら単独捜査して良いよ。』 結城は 『でも………』 敬子は 『もし危ない時は大門君に任せるなら私は良いよ。』 結城は 『何か敬子に申し訳ないよ。』 敬子は 『それじゃ、私も一緒に捜査して良い?』 結城は 『華蓮はどうすんだ?』 敬子は 『佳純さんに………』 結城は 『それは駄目だ。華蓮の母親は敬子だよ。父親は俺だよ。中瀬さんに迷惑かかるよ。』 敬子はうつむき 『ごめん………あの人質事件が気になって………純君が夢でうなされてるのもあるし、それに私達が関わってる事件だもん。今回の事件とどう繋がってるのかが気になって………』 結城は 『俺も人質事件と今回の事件、どう繋がってるのか気になった。』 敬子は 『私も出来る限り協力するから。ねっ、純君………』 結城は 『わかった、出来るところまでやってみる。』 敬子は 『ごめんね。ありがとう………』 その日の午前中 敬子は結城と中瀬に真夜中の経緯を話し 『佳純さん、純君の事お願いね。私は華蓮ちゃんと一緒に事務仕事をしてるから。』 中瀬は 『りょーかいです。でも何かあったらすぐに私のところに連絡入れてね。』 敬子は 『うん、わかった。ありがとう………』 結城は車のエンジンをかけ 『それじゃ行くよ。』 中瀬は助手席に座り 『それじゃ行って来まーす。』 結城は車を出し走り出した。 敬子は華蓮を抱っこしながら 『行ってらっしゃーい。華蓮ちゃん、バイバイって………』 華蓮は笑顔で 『ダァーダァー………』 結城が運転してる車の中 中瀬は 『ところでどこに行くの?』 結城は 『鴨川潮騒高校。』 中瀬は 『で、母校で何をやるの?』 結城は 『殺人現場で犯人の逃走経路を再確認するのさ。』 中瀬は 『犯人は演劇部の衣装で変装したって話しだよね。』 結城は 『教員入口の防犯カメラでは、犯行時刻前は前中しか通過してないんだ。犯人はベランダから侵入………なら、演劇部から衣装を盗む事しなくて良いと思うんだよね。だってベランダから侵入、殺害、ベランダから逃走って感じでさ。』
/211ページ

最初のコメントを投稿しよう!