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その後の展開は、
まるで 流す水圧を誤った流しそうめんのように
急速に進んで行くのだった。
言われなくても隣の席を取り、
一緒に授業を受ける。
もちろんお昼も一緒だったし、
毎日山のような数の連絡を取り合った。
音楽だって共有しては楽しく聴いていた。
人目もはばからず肩に顔を埋めてくる彼女を見て、
「ずっと ずっと このままがいいなぁ」
と泣けるくらい本気で思っていた。
しかし、そんな穏やかな日々が続くほど、
学生の時間というものは
ほかに刺激が少ないわけではない。
その女は「体育会系のサークル」に所属している 、
もう一つの日常を並行して生きている人間だった。
同じ趣味嗜好をもった男女が集うと
「それが好き」から線を伸ばして
「その人が好き」にまで辿り着いてしまうのが
「サークル」の恐ろしいところである。
しかも 合宿 というイベントが厄介で、
「どうしてこうも イベントをたよりに、男も女も
恋だの愛だのほざいてしまうのだろうか」
と(口が悪いナ)暑い夏の時期に、
ひたすら思い苛立っていたのだから
あの頃のわたしをねぎらってやりたい。
(少し話が横道に逸れてしまったので元に戻すと)
なんと、夏合宿で「女はカレシ」をあっけなく つくってしまったのだった。
これが全ての悪夢のはじまりであった。
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