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敦志『なーんで呼ばれたんですか、俺』
レオとの神崩しが終わり数日が経った。学園にはそれまでの生徒間の壁はなくなり平和な学園生活が訪れていた。
そんなある日、敦志は校長室に呼ばれていた。
『今日君にきてもらったのは他でも無い。君はこの学園に来て数日、生徒同士の問題でもあった派閥を崩し統一をしてくれた』
敦志『褒めてんだろうけど、とてもセンセーが言うようなこととは思えないっすね』
敦志は依然として姿勢を崩さず校長と対峙していた。校長も余裕を崩さず、不敵に笑みを浮かべている。
『一ノ瀬純平くんの息子というだけあってやはり統率の素質はあるようだね。見込み通りだ』
敦志『見込み?』
敦志はその言葉に疑問が生じた。自分は試されていたのかと。
『本来教師とは子供である君達生徒を社会に出すために学び舎で知識を与え、指導者として導いてやることが仕事だ』
敦志『……』
『だが君達の素行を知りながら、敢えて見て見ぬ振りをしていた』
校長が何を企んでいるのか分からなかった。それが敦志の警戒心をさらに増幅させた。
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