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猫って
家に帰ると、ペットの三毛猫がストーブの前で寝ていた。
それも、あおむけで口元がだらしなくゆるみ、目もたれるほどに全身でとけていた。
そっと近づき、猫のおなかをつつくように撫でてみた。ピクッとしたが起きない、次に指先だけで少し揉むように撫でた、ウザったそうに目を開け睨まれた。ごめんの気持ちを込め手のひら全体でおなかをゆっくり撫で、離れた。
そこで、ふと夏にもとけているなと思ったが、夏のとけ方が部屋に置きっぱなしにしたアイスだとすると、冬は、焼き立てのトースターの温かさだけでゆっくりと溶けてゆくバターのように見える。
そう思おうと途端に美味しそうに見え、またおなかをつついてみた。
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