27話 ババサレ

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百物語集団失踪事件について、霧山爽太の記述 二十七話目の事件は、投降者は死亡したが最後の最期で頭部が帰ってきた。 今回はある意味トウカのファインプレーと言っていいのか、ほとんど助けてもらった形になる事件だった。 というのも、あの時ババサレが見えるように、と俺にババサレの噂を聞かせ尚且つ幼い頃の恐怖を思い出させてくれたのがトウカだったからだ。 トウカ曰く、怪談は恐怖を感じれば感じるほど力が増すそうなのだが、何故トウカにそんなことができたのか不思議でならない。 それよりも、もっと気になるのはトウカの力のことだ。 ババサレが鎌を振り下ろした時、俺は見たのだ。 トウカの影から伸びた、真っ黒なハサミがババサレの首をちょん切ったのを………。 アイツはやっぱり謎が多すぎる。 だが、その謎もいずれこの手で解決して見せる。 しかし、今は目の前の事件を解決しなければならない。 何故なら、それが刑事としての使命なのだから………。 二十七話目の事件、解決………
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