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百物語集団失踪事件について、霧山爽太の記述
今回の六話目の事件については、まさかの意外な展開を迎える形となった。
何せ失踪事件から、虐待事件が発覚するなんて誰も思いもしなかったのだから………。
そして、もう一つの虐待事件も解決するとは、俺も思いもしなかった………。
トウカは、いつの時代もある事だよと言った
例え親であろうと子であろうと人が人でいる限り、弱い者に手を上げたくなる衝動を人は心の奥底に抱えているのだからと………。
確かに、今回は本来なら守るべきはずの親が、子に手を上げていた。
そして、それを守っていたのも同じく親に手をあげられていた子の幽霊だった………。
ならば、俺は今一度心を改めなければならない
事件も確かに解決するのが刑事の仕事だ
だが、警察官として弱い人間を守るということを、今一度考え直さねばならないな………
それもだが、とにかく今は目の前の事件を解決することも考えよう。
それが俺の、刑事としての使命なのだから………
六話目の事件、解決………
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