ex) 第二章 子鬼狩り

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そのはるか高みにいるニアはこう答えた。 ニア「うん、良い向上心だ、しかしそれは多分無理。うちのオルガンは私何かより余程強いし私も昔何度も剣術大会で戦ったけど勝った事は一度も無い。それにとんでもない魔法も使えるんだよ。何より冒険者のパーティ何て何時迄あるか分からないわこれが理由だよ」 モンターク「冒険者最強も今の内ですからね」 冒険者のパーティが何時迄あるか分からないだと!?。 何時迄とは数年先、未来、あるいは来世の事か? この言葉の意味が今は理解出来なかった。 理解できた事は勇者オルガンの力は計り知れないという事だけ。 ソイ「私は誰かを超えるとか超えないとかよりも人間同士協力し合うって方が好きだな」 モンタークとソイの信念の違いだ。 ティナ「また悔しがって言ってるだけだから気にしない気にしない」 モンターク「顎が砕けてるんだから喋っちゃ駄目だよ。直ぐ病院に連れて行くからね」 モンタークがソイを背負っている ソイを病院に連れて向かった。 病院の中は毒に侵された人達が沢山いる。 毒位なら低レベルで習得出来る解毒魔法があるが彼等は(それ)其等にも満たない冒険者であろう。 病院の先生といっても冒険者や軍を引退した高レベルの僧侶や賢者だ。 ソイの順番が回って来た。 先生「次の方どうぞ」 先生「あーこれは大型モンスターに遣られましたね。これ頭に食らってたら死んでたよ。でも大丈夫綺麗に治るよ」 先生「ヒーレスト」 ソイの顎の形が変わった 先生「ヒーレストは徐々に効いて来るんだ。だから一週間は戦闘禁止ね」 ソイ「有難う御座いました」 モンターク「ご免ソイ。リーダー失格だわ私が無能な許りでトロルが頭領やってた事想定していなかったよ」 ソイは微笑んだ。 ソイ「モンタークの所為(せい)じゃ無いですよ私が迂闊だったんですから」 ソイはこう言う時でも優しい。 3人はギルドに戻った。 ティナ「此れじゃー暫くは戦闘に出れないな」 そんな話をしていると受付の人から声を掛けられた。 受付シオン「あの、私此処の受付やってるシオンと申しますが彼方勇者様ですよね?」 モンターク「そうだけど」 勇者の事についてあまり触れられていなかったが勇者ははるか昔から特別なDNAがくみこまれていて戦闘能力が向上される子供を生んでそのDNAは引き継がれるモンタークの父親もそうだったが戦闘には出ず農家をしていた。 また突然変異で1000万人の内の一人の確立で生まれてくる事もあるらしい。 シオン「お願いがあるんです、今人が足りなくて、監視者の仕事手伝ってくれませんか?勿論報酬はお出しします」 モンターク「監視者って依頼表の任務が完了しているか確認するだけだよね?」 こんな楽な仕事無いとモンタークは思った。 モンターク「是非やります」 シオン「稀にモンスターが残ってて戦闘になる場合がありますが殆ど無いですし対象モンスターはワームですから」 ワームと言えば巨大な芋虫だが頭に巨大な口があり人間を貪り食う。 モンターク「まあワームならスライムより楽かな、グロいのは一緒だけど」 シオン「それじゃ西の湖の畔に大量のワームが発生してる依頼表を熟してるパーティがいるんでお願いします」 モンターク「監視者かー私も偉くなったものだね」 ソイは思った。 勇者だからという理由で誰彼構わず依頼して来るのはどうかと思った。 ソイは良く理解している、モンタークは確かに勇者だが未だ未だ弱いのだ。
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