ex) 第三章 新たなる旅立ち

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数日後...ソイの顎は1週間も経たずに治っていた。 ある程度の回復後ソイは自分に回復魔法ヒールを掛けて完治していた。 そしてギルド受付の女性シオンが話し掛けて来た。 受付「監視者のお礼として良い依頼を持って来ました。最近発見されたメタル系のモンスターが南の洞窟で異常発生しているらしいんですよ。任務やって頂けますか?大量の戦力アップが見込めますよ」 モンターク「マヂでか」 ただメタル系モンスター素早いし鋼鉄の体で難しい。 しかも何億年もかけてはるか宇宙の彼方からやってきた 通常のモンスターとは異なる存在だ宇宙空間と言う劣悪な環境に耐えているだけあって一匹倒すのにも時間がかかる。 相当な体力が消耗する。 それだけで大幅な戦力アップはするが最大の難関は魔法が効かない事だ。 三人は他人に横取りされまいと(すくさま)直様南の洞窟へ向かった。 ソイ「私が二人にソードスキルアップの補助魔法使いながらモーニングスターで攻撃します。それにモンタークは無能勇者なんだからしっかり頼みますよ」 ティナ「まーモンタークは今迄さんざんやらかした無能だからね」 モンターク「そこまで言うかよおいおい無能って言われすぎて何とも思わないぞ」 ソイ「ティナはステッキで攻撃しモンタークも大剣で攻撃して下さい」 モンターク、ティナ「了解だ。」 三人は南の洞窟に潜入した。 辺りは真っ暗だ。 松明は持たずにソイの魔法サーチライトで洞窟の中に潜入する。 奥からモンスターの呻き声が聞こえる。 最初に飛び出してきたのはメタルゴブリンだった斬り掛かっても硬すぎて中々ダメージを与えられない ソイ「ソードスキルアップレベル30」 ソイはソードスキルアップを全員に掛けた。 ソードスキルアップは唱える人に依って大きく差が出る。 ソイの魔法力は高く半端ない効果を生み出す。 それ以外はクリティカルに技が入るのを待つ位だ。 三人で一斉攻撃する事でメタルモンスターを1匹ずつ倒していき朝から夜迄狩り尽くした。 この時三人は80を越える戦力レベルになっていた。 モンタークもしくじらずうまくやった。 この世界では強くなる為に経験地を積むという事が存在しない。 ゲームではないので戦力レベルが上がっても告知もされない、自分の身体能力で判断するのだ。 戦力レベルが上がった所で新しい魔法は覚えない。 人に依っては直ぐ戦力レベルアップに繋がる人もいれば中々上がらない者もいる。 モンターク達は前者の方だそして冒険者に向かないのは後者の方だ。 朝から夜迄レアモンスターと遣り合った甲斐が合った。 以前より体も軽いし剣やロッド、ステッキの振りも早くなっている。 モンターク「これならどんな依頼表も余裕だね」 しかしメタル系モンスターと戦って違和感を感じた。 何処か普通のモンスターとは違うような。抑抑(そもそも)モンスターという生物なのか疑問を抱いていた。 そりゃそうだはるか宇宙から飛来して来たんだもの。 ソイ「随分時間が掛かりましたが此れで上級者パーティの一員ですね。これからはギルドで上級者用の部屋に依頼表を見に行く事にしましょう」 入るのは初めてで最強勇者オルガン達が倒しに行った大神官の依頼表も此処に貼られていたのだ。 現在も他の大神官の依頼表が貼られている。 最初に目に留まったのはトロルキング五匹だ。 北西の森の中で通る人を襲っているらしい。 場所も市街地から近い、札幌市にヒグマが下りてくるイメージだ。 前回はソイがトロルに遣られた。 そのトロルを上回るトロルキングだ、トロルの王とされる存在。 トロルより一回り大きい10メートル位の高さだ分棍棒の威力も半端無い。 勝てるのだろうか。 モンターク「最初は此れにしよう」 ソイ「高レベルの私とティナが出来る秘密兵器がありますよ。それを試す絶好のチャンスです」 モンターク「それって何か嫌な予感しかしないけどまーいーや」
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