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ex) 第四章 大神官討伐とムーアの過去
勇者オルガン達はギルドの上級者の部屋にいた。
オルガン「徐々(そろそろ)行っときますか。大神官討伐AGAIN」
ニア「了解だな」
ムーア「承知」
ギルドのどんな依頼表でも2~3パーティで行く事は禁止されていない。
而(しかして)その数だと一人当たりの賞金が減ってしまうからだ。
この世界は日本から樺太を経由しロシアに陸で繋がっている。
ロシア側にて待つ者は大魔王イデアル。
かつて1度だけ軍が動き、軍勢エリート1万人で押し寄せたが9割が死亡し1割が逃げ帰って来た経緯がある。
違和感があるのは以降軍が全く動かない事だ。
政府からの要望で軍は国家存亡の危機に真っ先に動く集団だ。
畢竟(つまり)政府側が1度だけしか対応していないのが謎だ。
軍は何か隠している。
更に気になるのが大魔王も自ら余り動かない事だ。
大魔王と聞くと世界征服を企んでいるイメージが強いがイデアルに関しては皆無だ。
この二つの秘密も後に解き明かされる。
何故大魔王という時代錯誤な名称なのかというと本人がそう名乗っているからである。
実際何度も攻めて来たらこの世界は滅んでしまうかも知れない。
だが勇者達の活躍で希望の光は見えて来ている。
因みにギルドには大魔王の討伐依頼表が無い。
誰も参加しないからだ。
オルガンは自分達と同等かそれ以上のパーティを探していた。
まあ彼等以上のパーティなど冒険者内では存在しないが。
其処にビッグバンを炸裂させたパーティが頭を過ぎる。
オルガン「さて行こーか、(またまた)又々パレードでもやって貰いますかね」
オルガン達は基本、移動の時はムーアが召喚したビッグバードで移動する。
これに乗って北に向かうのだ。
2日掛けて北端に大神官の神殿がある。
其処ではモンスターに拉致された人間が奴隷の様に働かされ作られた神殿がこれだ。
用が済んだ人間は拷問の後殺されてしまう、この拷問と言う行為は他者の力を恐怖で抑制する効果があり、知恵が乏しいモンスターでも心得ている。
中に入ると。
大神官「良く来た無能なる人型よ。私を殺りに来たのでないだろうな。」
丸で昔の8BIT機のRPGゲームのラスボスが言う台詞だ。
大神官と普通の人間との違いは神官服を着ており大神官特有の王冠を被っている。
首輪を付けで四つん這にさせられている女性が多数いた
大神官「どうだ素晴らしいだろ。犯し飽きた女性は生きながら川を皮を剥ぐ。死ぬまでな。それか頭から硫酸の壷に入れる。そして回復させて繰り返す。これが又良い顔で泣き叫ぶのだ」
大神官「惨たらしい光景を見たくなければ早く失せろ。」
大神官「そうだこの女で良い、見せてやる」
此奴の皮を剥いで何秒位で死ぬかな。
まず一枚肩の皮を剥ごうか
女「ギャー」
女「助けて下さい私まだ18年しか生きてないんです」
女性の悲鳴が鳴り響く
「さて次は...」
セリフを最後迄言わさずニアの
神速斬りが大神官を襲う。
大神官は杖で打ち返しその隙にムーアが超強力なサンダー魔法を打ち放つ。
幾(いくら)何大神官と言えども黒焦げ必死だ。
大神官に大ダメージを与えた。
大神官「まっ真逆(まさか)お前達我が同族を殺った奴等か!?」
その隙を突いてオルガンの空中からの斬撃に絶命したかに思えたが大神官は
一瞬でスノードラゴンを召喚していた。
オルガン「最後の悪足掻きだね」
奴隷とされていた人間達は既に外に逃げ出していた。
透かさずムーアがビッグファイアボールでスノードラゴンの動きを止めニアがスノードラゴンの首を斬り落とし同時にオルガンが大神官の胴体を真っ二つに斬り落とした。
大神官「大したものだ人間よこの世界の構図が変わるやも知れんぐふっ」
そんな声が聞こえた気がした
そして完全に絶命した。
オルガン「真っ二つにしたのに良く喋るよ」
オルガン「ムーア早く女性の手当てを」
ムーア「ヒーレスト」
ムーア「もう大丈夫、傷は残らないよ」
女「有難う御座いました」
オルガン「全く拷問を見る耐性は何度見ても得られない。気持ちの良い物じゃない。大魔王の城もこんな感じなのか」
ムーア「此の儘(このまま)大魔王の城迄偵察ってのはどうだい?ヤマト隊に負けたくないからね」
ムーア「そうだな力を見置く必要がある」
ニア「何位(どれくらい)化物なのか楽しみー」
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