ex) 第四章 大神官討伐とムーアの過去

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大魔王との激闘の15年前オルガン、ニア、賢者ムーアは宮城県の仙台という土地に住んでいた。 ムーアは神童と騒がれて13歳で賢者の称号を持っていた。 更に同じく神童と騒がれていたオルガンやニアは剣術の練習等をしていた。 軍に出入りする事もあり、其処でムーアは魔法の指南を受ける。 父親バディと母ローザと暮らしていたムーアは日常的に魔法の練習や魔導書を読み漁っていた。 父は農業を傍らに薬の調合や怪しい研究をしている。 数年後 冒険者になり、平和な日々を守る為オルガンやニアと日々ギルドの依頼表を熟すようになる。 村人「大魔王の軍勢が南下して来てるらしいぞ。此処も危ないんじゃないか?」 そして一週間後 仙台の街に大魔王軍が攻め込んで来たのだ。 ムーアの父バディ「済まないムーアお前は連れて行けないオルガンやニア、ローザ達と逃げろ」 バディ「何時か全て大魔王の真実が解き明かされる。それ迄お前は生きていなければならない」 バディ「加之(それに)お前とは必ずまた会える。此れが別れじゃない」 戦闘とは無縁で冒険者では無い父は農業と薬の研究だけで生活していた。 父親がこのタイミングで戦闘に向かう何て理解も納得も出来ない。 抑抑(そもそも)戦闘している姿を見た試しが無い。 多分僕の方が強いだろうと思う。 バディ「母さんを宜しくな」 その台詞からもう此処には戻ってくる気が無い事を悟った。 そしてオルガン家、ニア家、母ローザ達村人纏めて仙台から逃走した。 逃走したので敵等討てない。 しかしムーアはオルガン達の協力により当時の大魔王の血液を採取する事に成功していたのだ。 依之(これによって)驚く発見をした。 その血液を分析した結果特殊なDNAが 何と勇者の特殊なDNAと一致しているからだ。 何故(なぜゆえ)に勇者の血液の成分が普通の人間と一致しないかというと勇者の血を引く先祖は別の星からやって来た人間ではない異星人だからだと言われている。 まあ勇者でない普通の人間のムーア自身には関係ない話だが敵を討つ事を心に決めたのだった。 そして大魔王軍の直接襲撃は今回が最初で最後となった。
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