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其処で作戦会議だ。
ティナはファイアボール連発してスライム20匹倒し、ソイのスキルアップ系補助魔法を掛けたモンタークがスライムロードに挑むといった形になった。ゴブリンは後回し
作戦開始だ。
ソイ「ソードアップスキル20倍」
モンタークがソイの補助魔法を受けてスライムロードを一刀両断すると何と分裂したのだニュルリと。
これは予想外。
斬れば斬る程分裂するに違い無い。
此れは最早攻撃出来ない。
ソイが叫んだ。
ソイ「モンターク2体同時に打った斬って!!」
モンターク「無茶苦茶言ってくれちゃって!!」
スライムロード2匹は溶岩の様な毒液を吐いてくる。
一か八かで廃墟の棟の二階に上がった。
此処でモンタークは人の気配を感じた、後で皆に話そう。
ティナも)草臥れ(くたびれ)乍(ながら)もスライムをファイアボールでプチプチ潰している。
ソイはモンタークの補助魔法の詠唱で動く事が出来ない。
下を見たら左右からスライムロードがやって来た。
これはチャンスだ此処で決められなくては勇者じゃない。
カウントダウン開始。
DREI(ドライ)。
ZWEI(ツヴァイ)。
EINS(アインス)。
モンターク「しゃーんなろー」
空中から落ち地上に付く瞬間、回転し兜狩りをクリティカルヒットした。
他のスライム達は可也驚いていた。
ゲル状のスライムが驚くというのも変な表現だが是を以(これをも)って一件落着。
ティナも丁度良いタイミングで20匹片付けた。
ティナ「あーファイアボールの連発で焦げ臭いし焼いたスライムロード達も臭かった。早くシャワー浴びて香水付けたいな」
ソイ「ティナ良く殺りましたね」
モンターク「あの強いの私が殺ったんだからね」
モンターク「そーいや何か別の人影見たんだけど」
ソイ「あ、それギルド本部の人ですよ。監視役と言って依頼が完了したか確認する人です。若しかしたら勇者パーティの誰かなのかもしれません。夫成(それなり)に強い人が任務に就くから若しかしたらオルガンさん達のメンバーかもしれません」
執拗(しつこい)様だがソイは勇者オルガンに憧れ、淡い恋心を抱いている。
モンターク「一部始終見てたって訳か。ご苦労なこった」
モンタークは討伐完了の後嬉しそうに振舞ってはいるが何処か不満げだ。
暫くモンターク達は京都ギルド拠点に行動する事を三人で相談し決意した。
自分達はまだ死なない所で戦っている。
限りなく死の可能性は低いのだ。
勝てないクエストは殺らない。
死なないクエストしか殺らない。
これが現状だ。
モンタークは限り限りの命の遣り取りをしてみたいと密かに思っている。
川の流れから目を逸らした。
私も同じように流されて来た訳じゃない。
アンチDESTINY此処にある夢、全てにおける私達の夢理想郷が叶わない。
そんな事分かってる。
目を向ける己のは内面、競争社会で気になっている。
横、横じゃねぇぞ、横ばかり見るな。
全部選べ。負ける覚悟も突きぬきて行く覚悟も。
栄光へ向けて決断の引き金を引け、そして必ず打ち抜いてみせろ。
まだ自分が大人に慣り切れていない所為(せい)かこんな事を考える様になったのだ。
10年前両親がモンスターに惨殺された出来事があったのに何処かで覚悟を決めないと。
その横を犬の散歩をしているおばちゃんがいた
「ワンワン」
「駄目よムーちゃんあら皆さんご免なさいねー失礼しますね」
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