ex) 第一章 この世界

6/6
前へ
/519ページ
次へ
其処で作戦会議だ。 ティナはファイアボール連発してスライム20匹倒し、ソイのスキルアップ系補助魔法を掛けたモンタークがスライムロードに挑むといった形になった。ゴブリンは後回し 作戦開始だ。 ソイ「ソードアップスキル20倍」 モンタークがソイの補助魔法を受けてスライムロードを一刀両断すると何と分裂したのだニュルリと。 これは予想外。 斬れば斬る程分裂するに違い無い。 此れは最早攻撃出来ない。 ソイが叫んだ。 ソイ「モンターク2体同時に打った斬って!!」 モンターク「無茶苦茶言ってくれちゃって!!」 スライムロード2匹は溶岩の様な毒液を吐いてくる。 一か八かで廃墟の棟の二階に上がった。 此処でモンタークは人の気配を感じた、後で皆に話そう。 ティナも)草臥れ(くたびれ)乍(ながら)もスライムをファイアボールでプチプチ潰している。 ソイはモンタークの補助魔法の詠唱で動く事が出来ない。 下を見たら左右からスライムロードがやって来た。 これはチャンスだ此処で決められなくては勇者じゃない。 カウントダウン開始。 DREI(ドライ)。 ZWEI(ツヴァイ)。 EINS(アインス)。 モンターク「しゃーんなろー」 空中から落ち地上に付く瞬間、回転し兜狩りをクリティカルヒットした。 他のスライム達は可也驚いていた。 ゲル状のスライムが驚くというのも変な表現だが是を以(これをも)って一件落着。 ティナも丁度良いタイミングで20匹片付けた。 ティナ「あーファイアボールの連発で焦げ臭いし焼いたスライムロード達も臭かった。早くシャワー浴びて香水付けたいな」 ソイ「ティナ良く殺りましたね」 モンターク「あの強いの私が殺ったんだからね」 モンターク「そーいや何か別の人影見たんだけど」 ソイ「あ、それギルド本部の人ですよ。監視役と言って依頼が完了したか確認する人です。若しかしたら勇者パーティの誰かなのかもしれません。夫成(それなり)に強い人が任務に就くから若しかしたらオルガンさん達のメンバーかもしれません」 執拗(しつこい)様だがソイは勇者オルガンに憧れ、淡い恋心を抱いている。 モンターク「一部始終見てたって訳か。ご苦労なこった」 モンタークは討伐完了の後嬉しそうに振舞ってはいるが何処か不満げだ。 暫くモンターク達は京都ギルド拠点に行動する事を三人で相談し決意した。 自分達はまだ死なない所で戦っている。 限りなく死の可能性は低いのだ。 勝てないクエストは殺らない。 死なないクエストしか殺らない。 これが現状だ。 モンタークは限り限りの命の遣り取りをしてみたいと密かに思っている。 川の流れから目を逸らした。 私も同じように流されて来た訳じゃない。 アンチDESTINY此処にある夢、全てにおける私達の夢理想郷が叶わない。 そんな事分かってる。 目を向ける己のは内面、競争社会で気になっている。 横、横じゃねぇぞ、横ばかり見るな。 全部選べ。負ける覚悟も突きぬきて行く覚悟も。 栄光へ向けて決断の引き金を引け、そして必ず打ち抜いてみせろ。 まだ自分が大人に慣り切れていない所為(せい)かこんな事を考える様になったのだ。 10年前両親がモンスターに惨殺された出来事があったのに何処かで覚悟を決めないと。 その横を犬の散歩をしているおばちゃんがいた 「ワンワン」 「駄目よムーちゃんあら皆さんご免なさいねー失礼しますね」
/519ページ

最初のコメントを投稿しよう!

98人が本棚に入れています
本棚に追加