ex) 第二章 子鬼狩り

1/4
前へ
/519ページ
次へ

ex) 第二章 子鬼狩り

再びギルドに戻って来た。 前回のスライム戦の任務では負傷者も出ず。 直ぐに次に向かえる状態だ。 じゃんじゃん依頼を受けよう。 ソイ「これはラッキーです!北の山岳地帯のゴブリン討伐の依頼表がありますよ。」 モンターク「ゴブリンスレイヤーさんはいませんか?」 モンターク「ゴブリンスレイヤーさーん」 ティナ「煩い。ゴブリンスレイヤーさんは人気漫画の主人公だから」 モンターク「此処ギルド何だし本当に実在するかもしれないじゃん」 ソイ「えーと数は約20匹に頭領がいるようだが不明と記載されています」 数と地形を考慮して推奨戦力レベルは30と若干高めだけどソイが行けると言っているから大丈夫であろう。 ソイ「各自、鉄の盾を装備して。彼奴等(あいつら)毒矢で攻撃して来ますから。私も接近してモーニングスターで攻撃します」 モーニングスターとは星球武器であり殴打用合成棍棒だ。 ソイ「それとティナは香水は付けないで下さい。奴等匂いに敏感何で」 ティナ「火矢で攻撃して来る可能性は?」 ソイ「ゼロです。燃え広がり煙がでるとゴブリン達に不利な状況となってしまいます。彼奴等(あいつら)馬鹿だけどマヌケではありません」 ソイ「彼奴等(あいつら)の頭領は私が押さえます。頭領というとデカゴブリンかゴブリンマスターです。直ぐには出て来ませんからね」 デカゴブリンというと身長が二メートル位ある。 その名の通りのデカいゴブリンだ。 此奴(こいつ)も知恵が発達している。 ゴブリンマスターもデカゴブリン迄大きくはないが他のゴブリン達より知恵を持ち中級魔法を使用する。 兎に角3人掛かりでないと倒せない。 ソイ「じゃあ出発は明日にしましょう。北の山岳地帯は冬になると雪が積もります。今は初夏ですから進行しやすいですね」 モンターク「でも敵の頭領を何でソイが押さえるの?大抵敵のゴブリンの頭領ってデカい奴か魔法を使ってくるし。ソイ一人だと危険だぞ。私と代わろうか?」 ソイ「勿論私は時間稼ぎ。その為に抑えるんです。二人がゴブリンを全滅させたら三人でゴブリンの頭領を叩きましょう。デカい奴1体より小物が童等(わらわら)いる方が厄介ですからね」 ソイはモーニングスターを使わすと可也の腕前で戦士も顔負けの使い手だ。 ソイ「ティナ、貴方の今の魔法力だとファイアボール20発が限界でしょう。 持てる限り魔法回復薬を持って行って下さい。」 モンターク「確かに良い作戦だ、何度も言うようだけど無理はすんなよ、死んじまったら元も子もないからね」 ソイはモンタークでは不利なのを知っていた。 ゴブリンの頭領は知能が優れていて簡単に倒せる相手じゃない事を知っていたのだ。 頭に血が上りやすく無能なモンタークは適任ではない。 以前も結局ソイの一撃で仕留めた実績がある。 別にモンタークがゴブリンより馬鹿でマヌケという意味では決して無い。 その日の夜 少し大きめのパンを三等分して各々齧り出した。今モンターク隊は金欠で食べる物にも困っているのだ。 ティナ「お金入ったらサラダバー行きたいな」 モンターク「いや焼肉食べ放題でしょ」 ソイ「サラダバーがある焼肉食べ放題で良いじゃないですか」 そして翌日北の山岳地帯に向かった ソイ「モンターク、ティナ、(そろそろ)徐々依頼表に記載のある土地に入ります。警戒のレベルを上げて下さい」 すると正面から矢が飛んできた。 予想通り毒矢だ。 矢の先に謎の液体が付着しているテトロドトキシンか。
/519ページ

最初のコメントを投稿しよう!

98人が本棚に入れています
本棚に追加