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今から、約5年前。
帝の汚職が明らかになり、零帝、土帝以外の帝が解任されるという大事件があった。
それにより、5年前には炎帝、闇帝、光帝が。
2年前には、水帝、風帝、雷帝がそれぞれ新たに就任し、一時期話題を集めた。
また、その就任した帝等の年齢も注目された。
当時、炎帝20歳（現在は25）、闇帝15歳（現在20）、光帝15歳（現在20）。
そして2年前では水帝13歳（現在15）、風帝14歳（現在16）、雷帝15歳（現在17）。
異例の若さに、非難の声が殺到した。
こんなに若者揃いで、実力が伴っているとは思えないと。
1、2名くらいならいいが、大人と言える年齢のものは土帝、そして年齢は不詳ながら、結構な歳だろうと噂されていた零帝だけでは、実力不足を賄うのはさすがに大変だろうというのが皆の見解だった。
それもそうだろう。
年齢と共に実力は伴っていくものだ。
子供といってもいい年齢の子等に、本来なら守られるはずの年齢の子等に、守るという責任を押し付けるのは大人としてどうなのかと、議論が繰り広げられた。
だが、それは無駄な行為だった。
彼らにはきちんと実力が伴っていた。
それは任務や依頼をこなすうちに明らかになっていき、不安や心配などの感情は信頼へと変わっていった。
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