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時々適当に「あ、ちょっとコリコリしてるから病院に行って診てもらいなさい」など本当に好き勝手なことを言ったりする。
この手でベトナム・レタントン地区の乳首はすべて触診した。しかもありがたがられて!
あるねえちやんカラオケに5人の日本人を連れて行ったときのことである。「今日の俺の友人は全員日本の医者だ」といつものように適当にうそをつくと「じゃあ医者の免許証を見せてよ」といつになく抵抗してきた。
「おう、これを見ろ!」と日本の自動車の免許証を見せた。
ほかのねえちゃんたちも集まって見てる。当たり前であるが写真以外誰も漢字を読めない。
「医者は全員免許証を持っている。おれは腕がいいから金色のラインをもらっているがこの5人はまだ新米だから青色だ。さあ、みんな医者の免許を見せてやれ」と他の5人に命令して差し出させた。
「本当だ。みんな医者なのね」
「そうや当たり前や」
「あなただけ金色ってすごいね」
とこんな具合に勝手に信用してくれる。楽勝とはこのことだ。
しかし何十人も同じ手口を繰り返していると中には「ありがとう、先生!先生の言ったとおり病院に行ったら本当に初期の乳がんだったの」という輩が出てくる。ようは確率論の問題だ。
そこからはさらに「乳がんの大先生」の名声はうなぎのぼり!
いつかはバチが当たると思っているが止められんわ。
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