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少しのことで不安になっちゃうし、立ち直るのもおそいの。
しかも山田由美って、苗字も名前もジミ。
そんな正反対のわたしとかなちゃんがここまで友達になれたのは、かなちゃんがきっかけ。
「由美ちゃんってさ、優しくて、だれよりも親切だよね。わたし、そういう子好きなんだ」
その日からわたしは、少しだけ明るくなれた。
ピンクがベースの女の子らしいかなちゃんの部屋で、わたしとかなちゃんは“らぶゆーず”のゲームをしていた。
これってほんとはアイドルグループの名前なんだけど、あまりにも人気だから音楽ゲームになっちゃったのよね。
らぶゆーずのらぶゆーっていうのは、lave youって書いて、“あなたを愛して”って意味らしいの。わたしにはよく意味が分からないけど。
わたしもかなちゃんももちろんファン。
グッズだって集めるの競争してるのよ。
そして、なんとなんと！かなちゃんの将来の夢は自分のアイドルグループを結成すること！かなちゃんはダンスを習っているのよ。
かなちゃんかわいいし、とても優しいから、絶対なれるわ。
「かなちゃん、うまいね！150コンボなんて」
「えへっ、こんなの、まだまだだよぉ～」
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