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北見 青護 (きたみ せいご)
職業 医者、妻、菜月 長女、月音 次女、結月。
妻を見送り、自分の誕生日を済ませて、僕の父親、北見 護(きたみ まもる) は84歳の生涯を閉じた。
正直言えば、父と僕は性格が違い過ぎた。
外見は似ているのに…不思議に思ったものだ。
僕は父が苦手だった。
嫌いではなく父のする事が苦手だった。
小さな頃から振り回されて、大好きな母親も独り占めされて、相性が悪いのだと思っていた。
それでも父親の事は好きであり、その存在がない事は哀しい。
父が亡くなってから遺品整理をした。
とはいえ生前行なっていたためほぼ無く、家の中に父の膨大な資料と本が残された書斎だけ手付かずで残されていた。
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