間宮 尚樹side

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そもそもの発端は、同じゼミである佐々木 雄星との何気ない会話よって、引き起こされた。 「な、間宮いつ暇?」 「暇な日?課題が少なければ暇だと思うけど。」 特に考えもせず適当に答える。 「あ、まじ⁈ なら、遊ばね?」 「ん、いいよ。」 言質はとれたとでも言いたげに、にんまりとした顔をする隣を見遣る。 「なに、なんかあんの?」 するとよくぞ聞いてくれた!とばかりに、左肩を叩いてくる。 「親・睦・会をやるんだよ! いやぁ、間宮が参加してくれて助かるよ!これだけで人の集まり違うしな!」 鬱陶しいからさり気なく払っておくのを忘れずに言い返す。 「親睦会参加するなんて一言も言ってないですけど〜?」 「大丈夫、大丈夫。 ゼミの課題がない時期にやろうと思ってるから、な?」 爽やかそうな顔つきして小癪な手をつかう。佐々木を睨みつけたが、“な?”という最後の問いかけにより、もう他の人にも声を掛けていることを察する。 ー諦めて参加するか。 軽く手をあげて分かったという仕草をすると、上機嫌に携帯をいじり出す。 おそらく他のゼミの人にももう一度誘いかけているんだろう。 肩肘を立てつつ、上機嫌な横顔を見て不思議に思い、問いかける。 「そんなに人と仲良くなりたいもんなの?」
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