間宮 尚樹side

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朝になり成瀬が起きてきたのかガサゴソと音がする。 結局あのまましっかり眠ることが出来ずにソファーでブランケットにくるまっているわけだが。 「あ、あれ?ここ何処だろ…」 うん。だろうな。俺の家だし。 と思いつつ、昨夜のことを思い出すと面と向かって「おはよ」という気にもなれず。 チキンになった俺は、相変わらず寝たフリをしてブランケットにくるまっているわけだ。 バタバタと音がして扉を閉じる音がする。 慌てて帰ったんだろうな…と思い、ほっとしてもう一眠りしようと眠りにつく体勢に入る。 …寝れない。 歯磨きでもしようかと洗面所に向かおうとして上体を起こした瞬間、 「ガチャッ」 と扉が開く音がした。 反射で急いでブランケットにくるまったはいいが…。 「これと…あとなんか書いた方がいいかな…。」 え。成瀬帰ってきたの?! ブランケットにくるまったままバクバクと心音が煩く鳴り響く。 息をしばらく潜めていると、再び扉から出ていく音がする。 チラッとブランケットの合間から見ても成瀬はいなさそうなので、パッと上体を起こすと、目の前のテーブルになにか置かれていた。 よく見ると二日酔い用のドリンクと、サンドイッチと野菜ジュース、そして、メモが置いてある。 “先日はご迷惑をおかけ致しました。 お詫びと言ってはなんですが、よかったらどうぞ。”
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