バレンタインデー当日

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 すりすりと、なんだか甘えられているような仕草があまりにも珍しくて、希望はドキドキしてしまう。少しくすぐったいけれど、好きな人に甘えられるのは嬉しい。だが同時に、ライが何か、希望にとって良くないことを企んでいるような気がして不安はぬぐえない。二重の意味でドキドキしてしまう。  戸惑う希望が大人しくしていると、ライの大きな手が、ゆっくり腰を撫でて、尻を掴んだ。 「ひっ……!」  希望は驚いて悲鳴を上げる。  それを合図に、ライが希望の首筋にキスして、Tシャツの裾から手が入り込んできた。 「あ……っ、ラ、ライさ……っ! ……んん……」  ライの熱い掌に撫でられると、じっくりと熱が伝わって、希望の全身が熱をもって応えていく。  今までの経験から、これから何をされるのか察して、身体が悦んで準備を始めていた。甘く痺れるような刺激がじわじわと希望の感覚を狂わせる。抱かれるための身体にしてしまう。ライの触れるところすべてから、自分の身体が卑しくも快感を拾い上げていくのがわかった。 「……ほ、ほかに、ないんですかぁ?」 「なにが?」 「たのしいこと……」 「楽しくないの?」 「……んっ!」  ライが希望の耳元で、唇を這わせながら声をかけると希望の背筋に快感が走って、びくんと身体が震える。  ライは構わず、ちゅ、ちゅ、と音を立てて希望の首筋にキスをして、吸い上げて跡を残していく。  ライの手が希望の太股を撫で上げ、ショーパンツの裾から指が入り込んでいく。希望のむっちりとした尻をくにくにと擽った。     
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