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「やっぱり、」たけしはひろしに囁いた。「やっぱりな」ひろしも返した。
「もう一つ質問してもいいっすか?」
「はいどうぞ」
「ほしのあみと真雪さん、どっちが胸、大きいんすか?」
「なにそれ」真雪は笑った。そして床に置いてあった雑誌を手に取った。「ほしのあみ、これだね」
「真雪さんの胸も大きいっすよね」
たけしが言った。「触った感じ、どうなんですか?」
「ほしのあみのバストがどうかは知らないけどね。そんなことは触ってみなきゃわかんないでしょ? 触ってみる? ひろし君」
「え? い、いいんすか?」
「だめだっ!」龍がいきなり大声を出して真雪の肩を抱き寄せた。
「はい、終了!」たけしが満面の笑みで言った。「もう隠し通せませんぜ、龍のだんな」
「やっと白状しやがった」ひろしも腕組みをして言った。「あーすっきりした」
ひろしとたけしは向かい合って派手にハイタッチし合った。「お疲れっしたーっ!」
「まさか、いとこのねえちゃんが彼女だったとは」
「盲点だったな」
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