第5章 俺なんてそんなモノだよ

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「そ、それで?」 「二人で、お茶のみに行っちゃって……」 すると春乃は、私の体を自分から引き離した。 「しっかりして。ここでウジウジしてても、仕方ないでしょ。尾行してきなさいよ。」 「尾行!?」 「それで、二人の話を聞いてくるのよ。」 私は一瞬だけ、引いた。 「……それは、いけない事では?」 「何言ってるのよ。そこでよりを戻されたら、どうするの?」 私は、目をパチパチと、瞬きした。 「よりを戻すのは、ないんじゃないかな。」 「どうして?」 「相手の方、結婚してるし。」 私と春乃は、見つめ合った。 「分からないじゃない。女だって、不倫する時はあるんだし。」 「ええー!!」 「ほら、行って来るのよ!」 私は、春乃の掛け声を背に受けて、課長たちを追いかけた。
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