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「そ、それで?」
「二人で、お茶のみに行っちゃって……」
すると春乃は、私の体を自分から引き離した。
「しっかりして。ここでウジウジしてても、仕方ないでしょ。尾行してきなさいよ。」
「尾行!?」
「それで、二人の話を聞いてくるのよ。」
私は一瞬だけ、引いた。
「……それは、いけない事では?」
「何言ってるのよ。そこでよりを戻されたら、どうするの?」
私は、目をパチパチと、瞬きした。
「よりを戻すのは、ないんじゃないかな。」
「どうして?」
「相手の方、結婚してるし。」
私と春乃は、見つめ合った。
「分からないじゃない。女だって、不倫する時はあるんだし。」
「ええー!!」
「ほら、行って来るのよ!」
私は、春乃の掛け声を背に受けて、課長たちを追いかけた。
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