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「ねぇ、知ってた?噛む行為って一種の愛情表現なんだって~」
「へえ~、陽色はそんなにわたしのこと好きなんだね」
「うん、ぴーちゃんちっこくてコロコロしてて可愛いから好き~。ご飯美味しいし、いい匂いするし、可愛いし、甘くて美味しいから好きだな~」
「....最後のは意味不明なんだけど。なに、何が美味しいって言いたかったのかな?陽色くんよ」
「あはは、ぴーちゃんに君付けされたの初めて~。なんか照れるな~。あ、今日はね俺のおすすめのお団子屋さんに行くから楽しみにしててね。ぴーちゃんの大好きなみたらし団子あるから」
「会話よく噛み合ってないって思うのわたしだけ?結局、どうゆうことだったのよ!!!お団子屋さんよりもさっきの話に戻ろうよ」
「まあ、それはどっかに置いといて、もう少しで着くからね~」
“美味しい“発言はどこかにポイ捨てされ、わたしは陽色におぶられるまま、それからも噛み合ってるのか噛み合ってないのかよくわからない会話は続いたのだった。
なんだか、さっきの“おはなし“よりもどっと疲れたよ。本当に何を考えているのか、時々いや、いつもわからないよこの猫太郎。
これは陽色と一緒にお仕事している人たちも大変だと勝手に同情していたのだった。
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