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【放課後～梅雨の出来事 １ 】
７月中旬…。今年も梅雨はその終焉に向けて、雨は日に日に激しさを増していた。
あたしの１番、嫌な嫌な、ジメジメ、シトシト…の梅雨…。
けど、梅雨も、間も無く、あたしの住んでいる地域でも、ニュースで『梅雨明け』を伝えるだろう。でも、今日はまだ梅雨…。あ～イライラが募る…。
あ、あたし？
あたしはね、
平川 理々佳（ひらかわ りりか）某県立Z高校の３年生です。皆から『天然、天然』って言われるの。でもね、姉御肌だから、剣道部の女部長をやってて、６月末に『高体連』終了後に剣道部を引退したばかり…。
あたしね、よく『ももいろクローバーZ 』のリーダー、赤担当、百田 夏菜子さんに似てると言われるよ。
→ ホンマかいな？ 笑笑
彼氏？ …居ないよ！ ずーと。
だってさ。
彼氏居ない歴＝年齢→18歳。
何か？（怒）
けどね。聞いて、聞いて！
好きな人はいるの。って言うか、この４月に出来たんだぁ…（幸）
名前は『前原 誠（まえばら まこと）』我がZ高剣道部に
入部してきた１年生。
若手俳優の『山崎 賢人』くんに似てるイケメンの後輩くんなんだぁ。
後輩のくせに、気がむちゃくちゃ利くし、剣道の腕前も抜群！ 中学時代には、県大会２位の実力者。まさに、大型新人なのさ！
あたしの事を「理々佳先輩！」って呼んでくれる。
後輩の中でも、１番仲が後輩なんだ！
しかし、誠は『恋愛』だけに限り『鈍感』みたい…泣。
奥手で『シャイ』ガールな、このあたしが、色々とモーションは掛けるのだけれど…。答えが帰らない日々…トホホ。
部活の剣道部では、よく『かかり稽古』で、大好きな誠と離れたくないし、誠のイケメン顔をずーと見ておきたいから、稽古中は『鍔競り合い』ばかり…。
それでも気付かない…『超鈍感男子』なのだ！
叫びたいよぉ…泣。
あたし…実は困ってるの。
誠の事を考えているだけで
キュンキュンしてさ『幸せ』
過ぎて、夜眠れない…。
こんな事、誠には恥ずかし過ぎてカミングアウトなんて…出来ないよぉ…だから、困ってるのさ…泣泣泣。
あたしは基本『奥手』『シャイ』ガール。
自分から告白なんて…恐れ多くて…。
だから、誠に告白出来ず、月日だけが、無情にも過ぎていくばかり…泣。
あのね。
今年の梅雨のある日。部活の後の下校時→『放課後』ね。
実は、剣道部の後輩の女子の1人（あたしの苦手なタイプの後輩）、高野 有紀（たかの ゆき ）が、あたしが、剣道着から制服のセーラー服にお着替えの最中を狙って→不意打ち？→き、奇襲だ！
話し掛けてきたの…。
何？何…？ あたし、あんたに何かした？
あたし…冷静な剣道部の先輩を演じながら、内心は『狼狽』の２文字。
すると、不敵な笑いを浮かべながら、高野が、
「平川先輩…。先輩は好きな人はいますか？」
や、やはり…。恋ばなであったか…。あたしの想定内だわ。
「うん。もち、居るよ！イケメンなんよぉ、これがまた！ 高野は？」
よし、我ながら『奥手』の『シャイ』ガールのあたしにしては、上出来なお返事を返したわ。
しかし、後輩の高野は、直ぐに、あたしに『反旗の狼煙を上げた！』のだ！
『アオハル日記』
③-A
【 放課後～梅雨の出来事 １】
2019.08.11 Fin。
次回
『アオハル日記』
③-B
【 放課後～梅雨の出来事 2 】
に続く…。
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