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「けどね?ものすごく優しいんだよ?いろんなこと教えてくれたり、手が無いわたしの事をいつも気遣ってくれたり、エッチもすごく優しかったし....気持ちよかった!」
可愛らしい笑顔で突拍子も無い事を呟きながらも、その笑顔に嘘は無かった。
「いや、なんでこんな所であなた達の性事情を僕は聞かなきゃならんのですか?頭おかしいんですか?」
呆れ顔で悪態をつく男。
「だってー....本当なんだもん!それにほら!大紀君もさ!穂波ちゃんにそろそろプロポーズでしょ??」
「いや、本当かどうとか知りませんし。興味ないですし。それに自分とあいつの話は今一切関係ないですよね?頭沸いてるんですか?」
その顔立ちからは想像できない発言が飛び出す。
「さすが大紀君!成親さんと一緒に居てツッコミのスキルもプロ並みだね!」
「はぁ.....あなたという人は.......」
これでもかというくらい溜息をつく。
「あっ!そうそう!大紀君にね、大事なお話がありまーす!」
間髪入れずに何か思い出したように女性が言う。
「今度は何ですか.....?もう何を聞いても驚きま....」
「統括室 吉田 大紀 室長代理!あなたに命令します!」
先程と変わらないトーンで話しをしているがどこか違う。
「っっ!はっ!」
男は釣られて背筋を伸ばし直立不動の姿勢をとる。
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