この身が梅雨と消えようとも

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「いよいよww私ww浅井もww最後みたいですなww」 ヘラヘラ笑うと怒号が飛んできた。 「お前はなんでこんな時までヘラヘラと笑ってられるんだ!!頭おかしいのか!」 そんな感じで胸ぐら掴むのは 細川 大地 「ちょっwあんま動かさんといてw死ぬww」 鬼なような形相をしているが目には涙を浮かべている。 おぅおぅww実は優しいのうww イケメンだけどwwwお前は2回ぐらい死ねww 他の奴らも泣いてくれてるのか目が真っ赤だ。 あらあらwこれはこれはw最高の死に際ではないかw 私は《恐怖》という概念が《無い》 《無い》というか《無くしてしまった》という方が正しいか。 「まぁまぁ....落ち着きたまえ皆の衆ww」 大きく息を吸った、 多分これが最後になるから、 あれwここまで来ても怖くないwなにこれwサイコパスまっしぐらw 改めて身体を見渡す、右手は出血を抑えて真っ赤、てかもう全部真っ赤。 この位置やっぱ肝臓やんww 空いている左手で電子タバコの準備をして電源を入れる。 こんなに長かったけ?電子タバコってw 「取り留めもない話だけど、聞いてくれる?」 誰に言うでもなく独り言のように話し始めた。
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