不本意な立ち位置

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「かつて、貴様等に潰された企画。【全校生徒合同強化勉強合宿】。アレの開始の目処がたった」  ーーおや?  何か不思議な言葉が聞こえたぞ?  チラリと会長を見る。  金髪のウェーブがかった髪を後ろで黒いリボンで後ろ手に束ねているポニーテイルは、 「…………」  その綺麗な表情には似合わない憮然とした表情を作り、無言で副会長達を睨み付ける。  その姿は屹然とした態度であるーー  ーー状態:混乱・恐怖・困惑▽  ……ように見えて、内心は既に悲鳴を上げていた。 (あ、これはアカン)  元々気が弱い人ではあるのだが責任感が強く、頼まれると助けてあげたくなるお人好しで、生徒会長になったのもそういう性格が原因なのだが、一番致命的なのは…… (怖い! 男の子がメッチャ睨んできてるぅぅぅ!!)  ……うん、極度の男性恐怖症っていうところかなぁ。  この生徒会、女性は彼女だけである。つまり……解るな?  俺がここに呼ばれたのは副会長的に勝利宣言、会長的には救援要請だったのだろう。
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