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(……そう思って時期が、俺にもありました)
ーーはずだったのに、その公が余計な事をしてくれた。
副会長の新任候補、俺だってよ。
何でも、今回の件で音頭を取ったという扱いにされ、しかもヒロ子達が前回の件も俺の功績にしてくれやがりましたよ、畜生。
そのせいで全校生徒から温かく迎え入れられる運びとなり、元副会長とその取り巻きの殺意もマシマシに。
計画を潰された教師陣やPTAが何かしか妨害してくるだろうと思ったが、裏で何かしらのやり取りがあったようで、アッサリと今回の件も通ってしまった。畜生、きっと政治と金が動いたに違いない。
……そんなわけで、俺は今、生徒会室で書類を黙々と片付けている。
(……ホント、どうしてこうなった?)
「ーー? どうかした? 暗い顔してるけど気分でも悪いの?」
向かい側に座って書類整理をしていた会長が俺の表情を読み取ったのか、小首を傾げて心配そうに聞いてきた。
(さて、どうしたものか……)
差し当たりこの困った生徒会長にどう答えようか、考えを巡らせながら今日も不本意な自身の立ち位置を嘆くのだった。
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