一節

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(´・ω・`)「ドクオの調子はどうだい?」 ( ^ω^)「あいつも相変わらずだと思うお。仕事行って、ゲームして、たまのイベントで外出して。典型的なオタクだお。」 (´・ω・`)「うんうん、いいことだね。ツンは?」 ( ^ω^)「ずっと銀行員やってるお。ぼくが誘って遊びに行ったりすることもあるおね。」 (´・ω・`)「うんうん。」 ( ^ω^)「何なんだおその反応?ちょっと気持ち悪いというか。」 (´・ω・`)「何がだい?」 ( ^ω^)「僕らの様子を聞いてはおかしな相槌ばっかで。まるで親にでもなったかのような相槌の仕方だお。」 ( ^ω^)「そういうショボンはちょっと変わったおね。目つきが優しくなったというか。いや、元々そういう目つきではあったんだけど、何だか最近妙に落ち着いたように見えるお。」 (´・ω・`)「僕、宗教入ったんだよ。天運教っていう新進気鋭の団体でね、頭がぶっ飛んじゃうくらい最高の儀式があって……。」 ( ^ω^)「うっわ、マジかお。これは絶交もんだお、皆に報告入れなきゃ。」 (´・ω・`)「うそうそ、ちょっとした冗談さ。笑えるだろ?」 ( ^ω^)「まあちょっとだけ面白かったお。」 (´・ω・`)「最近僕は気分がいいんだ。君の話をもっと聞かせてよ。」 ( ^ω^)「うーん、そうだおねぇ。」 ( ^ω^)「そういえば久しぶりに市の図書館に行った時に、クーに出会ったお。」 (´・ω・`)「ああ、あの生徒会長だった女の子ね。可愛かったよなぁ。」 ( ^ω^)「ついついふたりで昔話に花を咲かせちゃったお。当時僕らが知らなかったことも教えて貰って、かなり楽しかったおねー。」 (´・ω・`)「例えばどんなことだい?」 ( ^ω^)「あいつ、今の今まで彼氏いたことないらしいお。」 (´・ω・`)「……まじで?」 ( ^ω^)「いっつもクールで済ました顔してやがったのはウブでコミュ障なのを隠すためだったらしいお。」 (´・ω・`)「そうだったんだ。あーあ、告白してれば僕でもワンチャンスあったんだねぇ。」 ( ^ω^)「ほんと、思い込みって怖いおね。」 ( ^ω^)「ちなみに、連絡先も交換しておいたお。友達の中でだったら広めていいって言われたから、ショボンにも渡しておくお。今度皆で遊ぶお。」 (´・ω・`)「ありがとう。」
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