一節

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( ^ω^)「そういうショボンはどうなんだお、最近の調子は。」 (´・ω・`)「ん?僕かい?」 ( ^ω^)「人のことばっかじゃなくて、自分のことも話せお。宗教とかそういう冗談は抜きに。」 (´・ω・`)「僕は……。」 (´・ω・`)「何の変哲もなければ脈絡もない。昔から何一つ変わっちゃいないよ。」 ( ^ω^)「まーたそう言う。あんなに暗かったショボンが自分から僕んちにくるなんて昔はなかったお。一体どういう心境の変化があったんだお?」 (´・ω・`)「そうだね。強いて言うなら、自分は変わっちゃいけないということを知ったかな。」 ( ^ω^)「自己肯定とか、そういう感じかお?」 (´・ω・`)「似ているようだけれど、少し違う。君が言う自己肯定というものは、所謂主観的なものなのさ。僕の視点はあくまで第三者の視点、常に人間とは外側の位置にある。」 ( ^ω^)「そんな哲学みたいな話されても、1ミリも理解できんおー。」 (´・ω・`)「だろうね。ブーンはそういう話には縁がなかっただろうし。」 ( ^ω^)「あの時理系を選んで良かったって思うお。読書とか死ぬ程興味が湧かない。」 (´・ω・`)「あれ?でもさっき、図書館でクーと会ったって言ってなかったっけ?」 ( ^ω^)「あんまり図書館を舐めてちゃいけないお。学問的な資料だってたくさん置いてあるんだお。」 (´・ω・`)「そうなんだ。図書館なんて小さい時に行ってそれっきりだから、知らなかったよ。」 ( ^ω^)「で、その変わっちゃいけないっていうのは一体何なんだお?僕にもわかるように説明して欲しいお。」
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