一節

6/13

0人が本棚に入れています
本棚に追加
/13ページ
(´・ω・`)「難しいことなんて何もないよ。例えば、確か君はプリンが大好きだったよね。スイーツの中でも特にプリンを愛していた。それは今でも変わりない?」 ( ^ω^)「当たり前だお。歴史上で一番の食べ物だと僕は思ってるお。」 (´・ω・`)「じゃあ、想像してみてほしい。プリンがもししょっぱい食べ物だったらどうだっただろう。船員が初めてプリンを作ったとき、仲間の1人が甘味ではなく塩気を欲していたら。そしてそれが現代まで受け継がれていたとしたら。」 ( ^ω^)「プリンに甘い味がついたのは船の食事だった時代よりもっと後の話だお。」 (´・ω・`)「細かいことはいいから。とにかく、プリンが塩味の食べ物だったとしたら、君は好きになっていたかな?」 ( ^ω^)「うーん……。残念だけど、それはないと思うお。僕がプリンを好きになったのは、風邪の時に初めて買って貰ったプリンの甘さが身体に染みたから。その感動は今でも覚えてるお。特別感があったんだお。もし塩味だったとしたら、それは主食として食卓に出てくることになるお?それじゃ普段と何も変わらないし、そんなに美味しく感じないと思うお。」 (´・ω・`)「そういうことさ。今あるものはあるべくして存在している。そのことをしっかりと認知して、より一層プリンを大切に食べることだね。」 ( ^ω^)「やっぱ全然意味わかんねぇお。」 (´・ω・`)「ふふふ。」
/13ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加