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歳も重ねて色変わる…
踏み付けられて潰されて、
同じ処に轍が遺る。
何時も同じ感情の時、
同じ気持ちの弱い処。
柔い処は固くなる、
頑なにして大人の心。
感情まで固くなり、
忘れた頃に涙する。
心の轍に水溜まり、
あめんぼうがポツンと一人。
感情操作の難しさ、
涙もろさは歳のせい。
人慣れして勘も馴れ、
またこれかと俯く日々。
やがて轍も渇き、
あめんぼうも消えてゆく。
晴れ間も見えて、
轍も脆くなる。
忘れる心は人の癖、
轍の上に黒い雲。
人の身体は限界知って、
心以外を患うことに。
年老いても轍は消えず、
ずっと抱える心の溝に。
雨も凍って白積り、
送り人の色染まる…
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