3人が本棚に入れています
本棚に追加
「…もういいんじゃないスか?
教えましょうよ、進みましょうよ、つーかさっさと終わらせたい!」
「ハハッ、本音が出てるぞー。
…という訳でアナタ。」
『…あ、私ですか?』
いきなりこっち向かれると驚くんだが。
「はいアナタです。
まずは、一人称をプライベートに切り替えましょう。」
『えっと…??』
「“私”という一人称、アナタにとっては仕事モードです。
アナタのプライベートモードは?」
『プライ…?』
要は、素ということか。
『えー…、私…でないとすれば…』
さっき迷子だった時に、何かもう1つ、引っ掛かったものがあった気が…
『あぁ、オレ様?』
「ブフッwww」
「惜しいなぁ、もう少し言いやすく!」
『あ、俺?』
「はい正解。」
そうか、俺だったのか。 ふーん…
『ところで、ここって何処ですか? どうして俺はこんな所で寝ていたのか、』
「はい、知能が進みましたねー、」
「さすが先輩、ファーストコンタクトから僅か2分で…!」
「これが仕事だからな。」
『…あの。』
ドヤ顔してなくていいから質問の答えは?
「あぁ、ここはドコ? でしたね。えー、ここは…
俗に言う、天国です。」
『へぇ、天国という…… はぁ!?』
最初のコメントを投稿しよう!