太陽系支部

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太陽系支部

 地球は青い。これはとある地球人の言葉だ。でもそれは、波長の短い光を散乱させているからである。知っている人間は少ないようだが、俺は知っている。自分の星の事だしな。どういう事かというと…。 「おーい、早くしないと惑星会議始まるぜー?」 そう…俺も含め、ここにいる全員が、天体の守護者(ガーディアン)だ。俺は地球の守護者(ガーディアン)で、名はアースという。今俺を呼んだのはマーズ、火星の守護者(ガーディアン)だ。宇宙には各銀河に機関があり、俺達が所属しているのは天の川防衛機関太陽系支部だ。人間達が天の川とも呼ぶ銀河系の機関には、支部が幾つかある。ここはその一つで、太陽系にある。 「おーい、本当に始まんぞ。」 「すまん、すぐ行く。」  部屋から広間まで行くのに少し時間がかかる。まぁ、この基地は広いからな。基地ごと地球に飛ぶこともあるが、その都度地球人はユーフォーだとか言って騒ぐ。 「…ス、アース!遅刻の上独り言ってどうなのー?」 こいつはマーキュリー、水星の守護者(ガーディアン)だ。羽が生えているチビである。ちなみに僕っ子である。 「全く、アースさんにも呆れますよ…基地の周りを三周くらい走ってきて下さい。」     
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