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ぷ~~~~~~~~っ!!
「『右コン』、風船売れないねぇ。」
「『左コン』、風船売れないねぇ。」
とある神社のお祭りの露店で、人間の兄妹に化けた妖狐の兄妹は、カラフルな風船を何個も何個も、ヘリウムガスで膨らまして売っていた。
「「風船は人間のみんなが大好きだから、いっぱい売れる」と言ったの、左コンでしょ?!」
「だって!!あたい風船大好きだもん!!狐像ん時、神社の屋台の風船見るの大好きだったもん!!」
「あのねえ!!右コン!!おまえが風船好きでも、人間の皆がみんな風船が好きってことじゃ・・・」
パァン!!
「ぎゃっ!!」
「ぎゃん!!」
右コンと左コンは、膨らませ過ぎた風船が破裂する音に仰天して、思わず尻から尻尾が出てしまった。
「んもう・・・俺がゴム風船1000個とヘリウムガスのボンベを行商の人間に化けて風船屋をまんまと騙して仕入れてきたのに、風船をパンクさせちゃうなんて・・・何個目だよ。」
「ひとーつ、ふたーつ、みーっつ・・・1つたりなーい。」
「おいわさん?おいわさんなの?右コン?!」
「ち、ちがうわよっ!!左コン!!」
「あーあ、右コンこんなに風船を・・・!!」
「左コンが殆どでしょ?!」
ぎゃん!!ぎゃん!!ぎゃん!!ぎゃん!!ぎゃん!!ぎゃん!!ぎゃん!!ぎゃん!!ぎゃん!!ぎゃん!!ぎゃん!!ぎゃん!!ぎゃん!!ぎゃん!!ぎゃん!!ぎゃん!!ぎゃん!!ぎゃん!!
右コンと左コンの兄妹は、人間から化けたのが解けたのを忘れて兄妹喧嘩した。
ぎゃん!!ぎゃん!!ぎゃん!!ぎゃん!!ぎゃん!!ぎゃん!!ぎゃん!!ぎゃん!!ぎゃん!!ぎゃん!!ぎゃん!!ぎゃん!!ぎゃん!!ぎゃん!!ぎゃん!!ぎゃん!!ぎゃん!!ぎゃん!!
「あのぉーーちょっと・・・キツネの風船屋さん?」
そこに、一匹の毛並みがうす汚れた雄ギツネが訊ねてきた。
「風船くださいな?」
ぎゃん!!ぎゃん!!ぎゃん!!ぎゃん!!ぎゃん!!ぎゃん!!ぎゃん!!ぎゃん!!ぎゃん!!ぎゃん!!ぎゃん!!ぎゃん!!ぎゃん!!ぎゃん!!ぎゃん!!ぎゃん!!ぎゃん!!ぎゃん!!
「あのぉ・・・」
ぎゃん!!ぎゃん!!ぎゃん!!ぎゃん!!ぎゃん!!ぎゃん!! ぎゃん!!ぎゃん!!ぎゃん!!ぎゃん!!ぎゃん!!
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