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君の噂は知っていた。
腕に抱える少年を私は知っていた。
姿を見たのは初めてだけど…
君は“殺人ドール”
裏社会でその名を知らない者はない。
殺し屋組織が飼い慣らす、名前の通りの殺戮人形…
殺す事以外は何も知らない。
命令されるままに命を刈り取る…。
しかし殺人ドールの行き着く先は死だ。
病気や怪我をすれば、組織から見限られ…捨て置かれるのが定め…。
……どうにかしたい…でも…私には何も出来ない…。
出来ることがあるとすれば…捨て置かれ死を待つだけのこの少年を保護してあげることくらいだ。
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