アニバーサリー

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「だけど、そこまでずっと俺のことを捜してくれていたのなら……俺にもあなたがどんな人間なのか、もっと知る義務があると思います。 だから、携帯電話の番号……まずは、教えて下さい」 全ての感情を故意に押さえた冷静な声で伝えると、世界中を魅力する俳優は、より強い力で俺を抱き締めた。 「もちろんだ……!」 俺の……龍ヶ崎を頑なに拒んでいた気持ちは、ようやく今、少し雪解けとなったのだった――。 END
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