Ch:01 デートに行こう!※

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Ch:01 デートに行こう!※

Prologue  限りなくペールブルーに染まる(よい)の口に、遠出はよしてしまって、近所の海辺を散歩。麦藁帽子(むぎわらぼうし)を頭に被って、飾らないままの二人で。穏やかな青い波打ち際を肩を並べて歩いた。  (ゆう)は最近、どうした訳だか煙草を覚えた。とうに非行からの喫煙さえ(しゅう)はやめたのに、今では、悠の方がふとした時に(たしな)んでいる。 「こんなもんかって感じ。むしろ美味い」  そう言って笑う悠は神妙な目の色をした。大きく心境の変化が起こったようである。 「あんなに苦手だったのに、嘘みたいさ」  白く煙を吐き出す淡い色の唇を目で追う。煙草の匂いと海辺の香りが混ざって酔った。 「俺のせい?」  ふと誘われて、カーディガンの袖を引き、赤い目を隠すようにサングラスをかけた悠の()ける耳朶(みみたぶ)にそっと唇を触れたら拒まれる。 「犯罪」 「触れ合いたい。ねえ、それが犯罪かな」  冷たく切り返されて思わずしゅんとした。 「だってお前……俺のこと……触ったら」  煙草の()(がら)仕舞(しま)いながら悠は口籠(くちごも)る。 「触ったら?」 「勃つじゃん」     
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