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この下に、何が埋まってると思う?
久しぶりにあったと言うのに、ゴロさんの一言目はクイズみたいな言葉だった。
ゴロさんはもうだいぶ白くなった大きい目をくりくりさせながら、楽しそうに自分の足元を指し示した。
足元には、一面に、雪。雪だったもの。
去年の暮れに降り始めて、そのまま根雪になった分厚い白い塊は、今は茶色や灰色に汚れてカチカチになっている。
「タンポポやクローバーの根っこ」
それから、オオバコとカラスノエンドウ。
ゴロさんと、春に一緒に歩いたときの光景を思い出しながら、僕は慎重に答えた。
あのとき、雑草と十把一絡げに僕が呼んでしまったのを、ゴロさんはそのひとつひとつに名前があることを教えてくれた。
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