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次の瞬間、生徒会長の声が校内放送で響き渡った。それは、同じ生徒会役員を呼び出すためだけのものだったが、その放送に男たちははっとしたような表情を浮かべた。
「鍵は内側から閉めることができるし、お前らが職員室へ行っても手に入れられないように俺が持っている。俺がここへ来たのはお前らに引導を渡すためだ。来いよ、有象無象。恋物語のラストシーンだ。邪魔者にはご退場願おう」
場所を変えるために、踵を返して走り始める。男たちは、揃って怒りを顔に浮かべながら俺のことを追いかけてきた。
これで、屋上はフリーとなった筈だ。
あとは、俺の関知するところではない。せめて上手くいくように願いながら、足を動かした。
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