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「さて、マノンさん、ですよね? ボクと同じ、死にながらも生まれ直したモノ」
カルマは青年こと、マノンと向き合った。
「マカから事情は聞いています。大人しく、無へ還る気は無いんですよね?」
「…カルマ、か。キミならボクの気持ちが分かると思うんだけどね」
マノンはフードを取り、真っ直ぐに笑顔でカルマを見つめた。
「っ!?」
「…マカさんと、同じ顔」
カルマとクイナは言葉を失った。
あまりにそっくりなマカの顔。
そして両眼の強い赤に、意識を持ってかれる。
しかしカルマは唇を噛み、意識を戻す。
「…分からなくはありません。しかし、ボクはあなたのように表の世に危害を加える存在ではありませんから」
「こうなったのはボクのせいじゃなく、母さんのせいなんだけどね」
「よく言いますね。何とかしようと思ったら、マカに相談したはずでしょう? でもあなたは逃げた。自分の好き勝手を邪魔されたくなくて、去ったのはあなたでしょう?」
「それは否定できないけどね」
わざとらしく肩を竦めるマノンを見て、カルマの眼がつり上がる。
「マカには強く言われているんですよ。マノンを見つけ次第、すぐに消せ、と」
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